アートの共有サービス

【背景】

近年のデジタル復元や3Dプリンタの技術の向上によって、容易に絵画と彫刻などのアートのコピーを作成できるようになった。とはいえ一般人がこれをやると著作権や商標権の違反になることは明白である。しかしこのような容易にコピーを購入できれば、アーティストにとって収入が得られる機会が増えるし、一般人でもアートに触れる機会が増える。

 

【解決方法】

アーティストが自身の作品をネット上に写真や3Dデータをアップし、それを有償でダウンロードでコピーを作成できるようにする。この収益をアーティストやサイト管理者で分け合う。iTunesのアート版と考えるとわかりやすいかもしれない。アーティストは作品の露出度が増えるだろうし、作品の解説などを加えてもアピールできるようになる。

もちろん印刷技術や3Dプリンタの性能によって、作品の再現度は異なる。そのためより高性能な装置を持っている業者にもチャンスがあるし、家庭用のプリンタでも満足できればそれでもよい。

iTunesのようなダウンロード型があれば、suportifyのようなストリーミングサービスがあってもいいかもしれない。絵画に限られるが、ディスプレイや電子ペーパーに一定期間貸し出して表示できてもいいかもしれない。

ちなみに昨年上野の東京国立博物館縄文土器の特別展が開かれ、それに関連してか、火焔土器の3Dデータがオープンソース化された。このような歴史的作品の著作権フリーの作品が今後増えてくるかもしれない。

火焔土器の3Dデータをオープンソース化。誰でも無償で利用可能に|MAGAZINE | 美術手帖