ボッチビジネスへの考察
【概要】
少子高齢化が叫ばれる現代にあって、シニアや外国人以外に成長が見込まれるのが、お一人様ビジネス(以下ボッチビジネスと略す)である。今後日本国内では単身世帯が増えて結婚をしない人が増加すると予想される。それに合わせて企業や店もボッチに配慮した営業形態が増えている。その例が一人カラオケや一人焼肉、なかにはソロウェディング(?)なるビジネスである(添付参照)
とはいえボッチ初心者にとってはなかなかハードルが高いのも事実である。理由は他人の目が気になったり、定員さんの対応、自分自身との戦いなどがある。企業や店側としては、いかに一人を意識させず、むしろ一人でやっててかっこいいみたいなら囲気を作ることが必要だと考えられる。
【店舗スタイル】
ある意味ボッチの理想的店舗がラーメン屋の一蘭かもしれない。いわゆる味集中カウンターである(ちなみに特許申請されているらしい)。仕切りをつけて他人の視線を注意する必要がないのは確かにぼっちに向いている。しかし閉塞感があるしスペースが狭くなる。また壁に向けて椅子を並べるのもボッチ感が強くなる。要は視線を重ならないようにし、広くスペースを作る。
- 店内を暗くする
- 視線を遮る柱や展示物を置く
- 円形テーブルや長方形テーブルで囲う座席配置にする
- リクライニングシートにする
【接客姿勢】
ボッチはコミュニケーションが難しく、接客態度の距離感は難しい。親しげに話しかければうざそうにするし、常連なのにそっけない態度には臍を曲げる。とはいえボッチビジネスにおいて(他のビジネスもそうだが)リピーターは重要な存在であり、接客はそのための重要なツールでもある。極端に親近感を深めるか、逆になくすかが重要かもしれない。
- 券売機やロボットで定員をなくす
- 可愛すぎたり美人すぎる女性店員は避ける
- 同性に接客させる
- 会員証などで名前を確認して、名前で呼ぶようにする(もちろん顔を覚えるのが一番だが)
【品質と価格】
品質と価格のトレードオフは全てのビジネスに共通する課題であるが、ぼっちビジネスにおいては極端にどちらかを高くするのがいいのではないかと考えられる。一人だから安くしたい、あるいは贅沢をしたいと思わせる。またはこだわるところはとことんこだわる一方不要であるものを見極めて切り詰める。
- ビジネスホテルは全部カプセルで良い
- 料理は見た目よりも味と値段と量に注力する
- 最低限の清潔感は必要である
- スペース活用と回転率を上げる