懸賞金型クラウドファンディング

【背景】

近年ハードウェアスタートアップなどでクラウドファンディングを用いて資金調達をする起業家が増えている。自分の作った製品をYouTubeなどで公開して、支援者を募る仕組みである。このシステムは革新的で独創的な製品を販売するのに大きな役割を果たしている。

しかしこれまでのクラウドファンディングは起業家が自分の発明した製品を発表するためのものであり、一般消費者のニーズを満たすとは限らない。一般消費者が悩んでいる課題を解決したいという欲求は起業家の目には届かなかったりする。また自分だけの悩みだと思っていてもネット上で意見を集めれば同じ悩みを持った人は集まるかもしれない。

 

【解決策】

 一般消費者が悩んでいる問題を公開し、同じ悩みを持った参加者から懸賞金を募り、起業家たちに問題解決の方法を募集する。もっとも効果的、経済的、心理的に問題を解決できる起業家に集めた懸賞金を提供する。審査は懸賞金を提供した一般消費者によって行われる。

通常のクラウドファンディングと同様に、あらかじめ消費者のニーズにあった商品を事前に検討ができ、彼らが最初の顧客になってくれる可能性が高い。また懸賞金の高さがモチベーションと安定した収益として期待できる。